【伊豆-003】高谷城

 
 シリーズ・静岡県の城跡 〈隔月更新〉 
伊豆国-003 高谷城(土肥城)
所在地 伊豆市土肥字大藪
縄張形態 別郭一城(連郭式)
標高 1区45m・2区66m・3区78m
現状 畑・雑木林
創築時期 南北朝期
築城者 富永氏
改修時期 天正14〜15年(1586〜1587)
改修者 富永氏
主な遺構 大空堀、曲輪、土塁、竪堀、横堀
廃城 天正18年(対豊臣秀吉)
【概要】「幻の城」であった小田原北条氏の家老・富永氏の居城高谷城は1996年に発見された。直後の悉皆調査で、東西500m余に及ぶ縄張りが海岸部から内陸山上部まで機能分化され存在していたことが判明。船溜まりを守備する区域の完成度がもっとも高く、南に約3q離れた支城丸山城とともに伊豆水軍の戦略的築城術を概観できる。
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土肥港から高谷城を遠望。中央断崖上から右尾根筋に展開。
土肥港から高谷城を遠望。中央断崖上から右尾根筋に展開。
広域に配備された高谷城の曲輪群

広域に配備された高谷城の曲輪群

三区に分けた高谷城の縄張図(作図者:水野茂)

三区に分けた高谷城の縄張図(作図者:水野茂)

一区の箱堀

一区の箱堀

一区と二区の間を抜ける小土肥坂(古道)

一区と二区の間を抜ける小土肥坂(古道)

高谷城二区の主郭部(4)

高谷城二区の主郭部(4)

一区と二区を分断する大空堀

一区と二区を分断する大空堀

圧巻の大空堀を南東側から見る

圧巻の大空堀を南東側から見る

三区の主郭部に廻る腰曲輪

三区の主郭部に廻る腰曲輪

最終更新日:2025-10-30